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October 31, 19
スライド概要
先日開催されたUnite Tokyo 2019。実は、イベント会場全体を正確にモデリングし、様々な造作物の配置、人の導線、モノの見やすさなど、繰り返しUnity上で検証していました。
この講演では、Unityを使ってイベント運営がどのように捗ったのかを紹介していきたいと思います。
あれ、なんか想像していたイメージと違う……。そんなほろ苦い経験を施工現場でされた方は、この講演を是非聴講いただければと思います。
■こんな人にオススメ
・施工の平面図、立面図の読解を容易にできる人
・展示レイアウトの3Dモデリングに挑戦したい人
・施工現場でほろ苦い経験をした人
■得られる知見
・イベント運営視点のUnity活用事例
・Unity上で検証することで得られるメリット
・大まかな作業コスト
スピーカー:
谷川 敬章
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン イベントチーム
リアルタイム3Dコンテンツを制作・運用するための世界的にリードするプラットフォームである「Unity」の日本国内における販売、サポート、コミュニティ活動、研究開発、教育支援を行っています。ゲーム開発者からアーティスト、建築家、自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターがUnityを使い想像力を発揮しています。
Unity道場 過去最高のUniteはこうして作られた ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 谷川敬章
この用語をご存知でしょうか? じゅうき 什器 もっこうぞうさく 木工造作
この用語をご存知でしょうか? ディスプレイ業界用語 じゅうき 什器 もっこうぞうさく 木工造作
この用語をご存知でしょうか? ディスプレイ業界用語 じゅうき 什器 商品、展示品などを ディスプレイする器材 もっこうぞうさく 木工造作
この用語をご存知でしょうか? ディスプレイ業界用語 じゅうき 什器 商品、展示品などを ディスプレイする器材 ・テーブル ・椅子 ・展示台 ・展示ブース(システム什器) もっこうぞうさく 木工造作
この用語をご存知でしょうか? ディスプレイ業界用語 じゅうき 什器 商品、展示品などを ディスプレイする器材 ・テーブル ・椅子 ・展示台 ・展示ブース(システム什器) もっこうぞうさく 木工造作 木材を使用した ディスプレイ用の作りモノ
この用語をご存知でしょうか? ディスプレイ業界用語 じゅうき 什器 商品、展示品などを ディスプレイする器材 ・テーブル ・椅子 ・展示台 ・展示ブース(システム什器) もっこうぞうさく 木工造作 木材を使用した ディスプレイ用の作りモノ ・展示ブース ・ウインドウディスプレイ
谷川 敬章 Hiroaki Tanikawa ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 イベント&プランニングマネージャー @tanikko1106
自己紹介 - 2009-2014年 展示会、商業施設の空間をディスプレイする会社に所属
自己紹介 - 現在はイベントやユーザーコミュニティを盛り上げるための企画・開催を担当
はじめに
エンジニア ではありません
エンジニアではないので…
エンジニアではないので… ソースコード(プログラミング言語)
エンジニアではないので… ソースコード(プログラミング言語) 読めません!
エンジニアではないので… ソースコード(プログラミング言語) 読めません! コーディング(プログラムを書くこと)
エンジニアではないので… ソースコード(プログラミング言語) 読めません! コーディング(プログラムを書くこと) 書けません!
エンジニアではないので… ソースコード(プログラミング言語) 読めません! コーディング(プログラムを書くこと) 書けません! さっぱり、わからん!
Unityで検証
Unityで検証
イベント準備でUnityが便利な理由
イベント準備でUnityが便利な理由 原寸でスケールの確認ができる
イベント準備でUnityが便利な理由 原寸でスケールの確認ができる つまり、ミリ単位で確認ができる!
イベント準備でUnityが便利な理由 原寸でスケールの確認ができる つまり、ミリ単位で確認ができる! リアルタイムに検証ができる
イベント準備でUnityが便利な理由 原寸でスケールの確認ができる つまり、ミリ単位で確認ができる! リアルタイムに検証ができる 造作のスケール調整
イベント準備でUnityが便利な理由 原寸でスケールの確認ができる つまり、ミリ単位で確認ができる! リアルタイムに検証ができる 造作のスケール調整 レイアウトの検証
イベント準備でUnityが便利な理由 原寸でスケールの確認ができる つまり、ミリ単位で確認ができる! リアルタイムに検証ができる 造作のスケール調整 レイアウトの検証 造作の仕上げイメージの確認
イベント準備でUnityが便利な理由 原寸でスケールの確認ができる つまり、ミリ単位で確認ができる! リアルタイムに検証ができる 造作のスケール調整 レイアウトの検証 造作の仕上げイメージの確認 導線の検証
今回作成したUnite会場
過去最高のUniteはこうして作られた — 会場の制作(壁・柱など) — 什器の制作(展示台など) — こんなに良いことが! — まとめ
過去最高のUniteはこうして作られた — 会場の制作(壁・柱など) — 什器の制作(展示台など) — こんなに良いことが! — まとめ
田中 友貴 Tomoki Tanaka ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 イベント&プランニングアシスタント @TomTesla_Dev
プロフィール Unityインターハイ2016 作品名『盆走り』 Unity1週間ゲームジャム お題「あつめる」 作品名『生類無慈悲の令-たのしいキメラのお友達- 』 技能賞受賞 ランキング 「楽しさ」 部門1位 URL: https://unityroom.com/games/animal_love
作業分担 谷川 敬章 什器の3Dモデリング オブジェクト配置 検証 田中 友貴 会場(壁・柱など)3Dモデリング ライティング調整、椅子のレイアウトなど、Unity初心者には難しいタスク
基礎モデル制作の流れ
基礎モデル制作の流れ 会場のホテルから図面をいただく 会場図面 提供:グランドニッコー東京 台場
基礎モデル制作の流れ 会場のホテルから図面をいただく 会場図面 現地調査で寸法を確認 提供:グランドニッコー東京 台場
基礎モデル制作の流れ 会場のホテルから図面をいただく 会場図面 現地調査で寸法を確認 メジャー レーザー距離計 提供:グランドニッコー東京 台場 タジマ コンベックス 推奨:長さ 5〜5.5m、幅 25mm 現地調査の必需品 BOSCHレーザー距離計 GLM500 天高や講演Roomの寸法を確認する時に便利
基礎モデル制作の流れ 会場のホテルから図面をいただく 会場図面 現地調査で寸法を確認 基礎の平面図の完成 提供:グランドニッコー東京 台場 平面図の完成
基礎モデル制作の流れ 会場のホテルから図面をいただく 会場図面 現地調査で寸法を確認 基礎の平面図の完成 Unity ProBuilderで3Dモデリング 提供:グランドニッコー東京 台場 平面図の完成
基礎モデル制作の流れ 会場のホテルから図面をいただく 会場図面 現地調査で寸法を確認 基礎の平面図の完成 Unity ProBuilderで3Dモデリング 複雑な会場の場合 作業コストが高い 正確に再現できない恐れがあった 提供:グランドニッコー東京 台場 平面図の完成
基礎モデル制作の流れ 会場のホテルから図面をいただく 現地調査で寸法を確認 基礎の平面図の完成 CADソフトで3Dモデリング(Fusion 360)
基礎モデル制作の流れ 会場のホテルから図面をいただく 現地調査で寸法を確認 基礎の平面図の完成 CADソフトで3Dモデリング(Fusion 360) FBXファイルをUnityにインポート 完成!
基礎モデル制作の流れ 会場のホテルから図面をいただく 現地調査で寸法を確認 基礎の平面図の完成 CADソフトで3Dモデリング(Fusion 360) FBXファイルをUnityにインポート 完成! 基礎モデルの制作時間 16時間 2営業日
過去最高のUniteはこうして作られた — 会場の制作(壁・柱など) — 什器の制作(展示台など) — こんなに良いことが! — まとめ
壁と柱が完成しました
什器を配置していきます
Unity Asset Storeを活用しよう! Unity Asset Storeとは Unityで使用できる3Dモデルの素材などを 購入できるショップです 無料アセットもたくさん公開されています
Unity Asset Storeを活用しよう!
Unity Asset Storeを活用しよう! URL: https://assetstore.unity.com/packages/3d/props/electronics/wall-tvset-8468
Unity Asset Storeを活用しよう! URL: https://assetstore.unity.com/packages/3d/props/furniture/pbr-folding-chairs-135084
Unity Asset Storeを活用しよう! URL: https://assetstore.unity.com/packages/3d/props/electronics/desktop-computer-19789
Unity Asset Storeを活用しよう! URL: https://assetstore.unity.com/packages/3d/props/9t5-low-poly-photography-studio-150485
Unity Asset Storeを活用しよう! URL: https://assetstore.unity.com/packages/3d/props/japanese-zen-garden-pack-69167
Unity Asset Storeを活用しよう! URL: https://assetstore.unity.com/packages/3d/props/electronics/monitor-96559
Unity Asset Storeを活用しよう! URL: https://assetstore.unity.com/packages/3d/props/furniture/chairs-and-stools-142153
たりない3Dモデルは Unityで作っちゃおう!
イベント運営視点の3Dモデリング
イベント運営視点の3Dモデリング 必ず原寸サイズでモデリング!
イベント運営視点の3Dモデリング 必ず原寸サイズでモデリング! 見た目までこだわる必要なし!
イベント運営視点の3Dモデリング 必ず原寸サイズでモデリング! 見た目までこだわる必要なし! 実際に作ってみよう!
Unityのスケールについて
Unityのスケールについて Unityの値 1=1000mm
Unityのスケールについて H1000 D1000 W1000 W H D
Unityのスケールについて H750 W W1500 D600 H D
丸テーブルを作ってみよう! 今回は天板と、高さは原寸 その他は、大まかな寸法でOK
丸テーブルを作ってみよう! 制作時間 2分
オクタノルムの展示台を作ってみよう!
オクタノルムの展示台を作ってみよう! D740 W1030 オブジェクトを重ねた時の奥行きが 今回は天板と、什器の高さは原寸! その他は、大まかな寸法でOK D740になるようにモデリング
オクタノルムの展示台を作ってみよう! D740 W1030 制作時間 3分
コピー&ペーストで量産 スペースはW6000×D3000 展示会で定番の大きさ
3Dモデルの制作時間 制作時間 16時間 2営業日
オススメ講演動画 URL: https://learning.unity3d.jp/342/
オブジェクト配置
オブジェクト配置 図面のモノは念のためすべてUnityに配置
オブジェクト配置 図面のモノは念のためすべてUnityに配置
オブジェクト配置 図面のモノは念のためすべてUnityに配置 思わぬ収穫がありました!
Unityで確認すると 初期案(100インチ)
Unityで確認すると 初期案(100インチ) 改善案(120インチ)
モニターのサイズを大きくしました 初期案(40インチ) 改善案(70インチ)
思わぬ収穫
思わぬ収穫 図面では認識できなかった問題に気付けた
思わぬ収穫 図面では認識できなかった問題に気付けた かけるべきコストを決断するきっかけになった
過去最高のUniteはこうして作られた — 会場の制作(壁・柱など) — 什器の制作(展示台など) — こんなに良いことが! — まとめ
こんなに良いことが!
Unity 現実
Unity 現実
Unity 現実
Unity 現実
フォントサイズの検証
フォントサイズの検証
講演者に情報共有
誘導サイン検証
誘導サイン検証
従来のワークフロー 2 3
従来のワークフロー 2 3 ここがキモ!
Unityを導入したワークフロー Unity 従来は現地調査
Unityを導入したワークフロー Unity イベント直前まで検証し放題
Unityを導入したワークフロー Unity イベント直前まで検証し放題 現地に移動するコスト削減
Unityを導入したワークフロー Unity イベント直前まで検証し放題 現地に移動するコスト削減 自然に目に入るように誘導サインを配置
Unityを導入したワークフロー Unity イベント直前まで検証し放題 現地に移動するコスト削減 自然に目に入るように誘導サインを配置 当日はお客様への対応に注力することができた
導線の検証
売り場の導線を広くしました 導線が狭い 初期案 導線が広い 改善案
売り場の導線を広くしました 導線が狭い 初期案 導線が広い 改善案 導線が約1.5倍広くなっている
Unityで検証してみよう! 初期案 改善案
過去最高のUniteはこうして作られた — 会場の制作(壁・柱など) — 什器の制作(展示台など) — こんなに良いことが! — まとめ
まとめ
まとめ 図面では認識できなかった問題に気付けた
まとめ 図面では認識できなかった問題に気付けた リアルタイムに看板や導線を検証することができた
まとめ 図面では認識できなかった問題に気付けた リアルタイムに看板や導線を検証することができた 運営スタッフとの情報共有に大きく役立った
運営スタッフとの情報共有
Thank you!