横断QA組織をプロダクトに「同期」させる

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May 19, 26

スライド概要

『QA Test Talk Vol.6』の登壇資料です。
https://test-talk.connpass.com/event/383213/

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LIFULL HOME'Sを運営する株式会社LIFULLのアカウントです。 LIFULLが主催するエンジニア向けイベント「Ltech」等で公開されたスライド等をこちらで共有しております。

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2026/05/19 横断QA組織を プロダクトに「同期」させる — QA Lead体制の構築と現場への実装 — ⽊住野 奈夫⼈ Naoto KISHINO © 2025 LIFULL Co., Ltd.

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる ⾃⼰紹介:⽊住野 奈夫⼈ (きしの なおと) 株式会社 LIFULL ⼊社時に品質管理チームへ配属 QAEからSETのプレイヤーを経てマネージャーへ ● QA ● SET (Software engineer in Test) ● プロダクトセキュリティ ● UXリサーチ 趣味:キャンプ、BMSG箱推し © 2025 LIFULL Co., Ltd. X : @naotospace 2

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LIFULL 主要事業「LIFULL HOME'S」 「叶えたい ! が⾒えてくる。」を コンセプトに掲げる⽇本最⼤級の 不動産‧住宅情報サービス ユーザーの物件探しと全国の不動産会社など 住宅業界‧不動産業界の各社の集客をサポート ユーザー ライフルホームズ 全国の不動産会社など 住宅業界‧不動産業界の各社 様々なランキングで⼀位を獲得 ! LIFULL HOME'Sの特徴 強⼒な集客⼒ 情報の探しやすさ SEO対策やプロモーションに注⼒ また外部の提携ポータルサイトにも⾃動掲載 豊富な検索⽅法で⼀⼈ひとりに あった住まい探しを実現 Rakuten不動産 / ニフティ不動産 / goo 住宅‧不動産 NAVITIME / HOME4U / マンションレビュー / 賃貸スタイル 駅‧路線から ⾞の移動時間から 地図から したい暮らしのタグから 等 物件鮮度 PCでの利⽤者数 賃貸領域で総合 売買領域で総合 不動産売却領域で 品質評価2項⽬ 株式会社プラグによる不動産ポータル 不動産‧住宅情報の総合サイトにおける Gomez賃貸不動産情報サイトラインキング‧ Gomez売買不動産情報スマホサイト 2021年一括査定サイト訪問査定率ランキングのうち サイトの物件鮮度調査においてNo.1 ※1 PC での年間利⽤者数がNo.1 ※2 スマホサイトランキングで総合No.1 ※3 ランキングで総合No.1 ※4 訪問査定率・通電後訪問査定率でNo.1 ※5 ※1 株式会社プラグ 不動産ポータルサイトの物件鮮度調査 [2025年 6⽉](サイト上の賃貸掲載物件のうち実際に募集中である物件が多い状態を物件鮮度が⾼いとしています)※2 ニールセンNet View [2020年 8⽉〜2021年 8⽉] 家庭と職場のPC からのアクセス(年間平均利⽤者数⽐較対象のサイトは⾃社で選定しています)※3 Gomez 賃貸不動産情報サイトランキング [2022年 3⽉]スマホサイトランキング:総合得点 No.1、サイトの使いやすさNo.1、情報量とコンテンツNo.1、 便利な機能‧サービス No.1 ※4 Gomez 売買不動産情報スマホサイトランキング[2022年 2⽉] 総合得点No.1、サイトの使いやすさNo.1、便利な機能‧サービスNo.1 ※5 不動産会社のミカタ 2025 年上半期⼀括査定サイト訪問査定率ランキング[2025年 6⽉] 10

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AI、生成AIを活用した新しいサービス LIFULLが掲げる ”次世代の住まい探し構想 ”統合型AIエージェント「 LIFULL AI」 4

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● QAチームのポートフォリオ ● 課題と対策 ● 実践事例 ● まとめ © 2025 LIFULL Co., Ltd. 5

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QAチームの ポートフォリオ © 2025 LIFULL Co., Ltd. 6

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる Before: © 2025 LIFULL Co., Ltd. 7

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる After: © 2025 LIFULL Co., Ltd. 8

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる 武器を使い分ける:QAポートフォリオ スポット⽀援 横断的ツール‧仕組み QA Lead体制 必要な時に、素早く 広く、浅く 狭く、深く 炎上案件やリリース直前の ツール提供や⾃動化基盤、 特定チームへ潜り込み、 リスク低減 学習⽀援などを全社へ展開 プロセス‧⽂化から共に創る ※状況に応じて3つのポートフォリオを動的に選択する © 2025 LIFULL Co., Ltd. 9

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる 弊社における「QA Lead体制」の定義 開発プロセスへの同期: スクラムイベントなどの開発者が参加するすべての打合せに参加 テスト⼯程だけでなく、要件定義や設計といった早い段階から情報をキャッチアップ 戦術の選択: 現場の体制(リソース、スキル)に基づき、全部お任せ型から分担型まで適切なパターンをリード 品質の観点からチームを先導: 短期的なリリースの⽀援だけではなく、中⻑期的なプロセス‧仕組みの改善も牽引する 横断組織の軸は変えない: 所属はQA組織のまま知⾒を共有。第三者視点を維持する。「テストはQAがやる」という依存を防ぐ。 © 2025 LIFULL Co., Ltd. 10

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる なぜ「QA Lead」という重い選択を追加したのか? 壁①:スポット⽀援の限界 壁②:横断的ツール提供の限界 ドメイン知識が不⾜しているため、 「良いツール」を作っても、 表⾯的なテスト⽀援に留まる。 現場の運⽤に乗せるオンボーディングが不⾜。 クリティカルなリスクや ツールを渡すだけでは⾏動変容は起きづらい。 根本的なプロセス改善に 踏み込めない⻭がゆさ。 結論:「中」に潜り込み、現場を知り、内側から作り替える © 2025 LIFULL Co., Ltd. 11

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実践:対照的な2つの成果 「守りのリード」と「攻めのリード」 © 2025 LIFULL Co., Ltd. 12

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる 事例A:守りのリード(⼤規模改修 × B向け) 「壊さない」ための全⼯程主導 プロダクトの価値観‧性質: 失敗コストが極⼤、⾼難易度PJ 活動: 全テスト⼯程をQAEがリード 緻密なテスト設計と ゲートキーパー機能を提供 成果: 本番障害ゼロ‧期⽇内完遂 現場に「絶対的な安⼼感」をもたらした © 2025 LIFULL Co., Ltd. 13

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる 事例B:攻めのリード(⼩規模改修 × C向け) 「加速」のための上流シフト プロダクトの価値観‧性質: 速度重視、ユーザー学習サイクル重視 活動: 開発上流でのテスト観点出しを組み込む テスト作業⾃体は実施せず、プロセス、体制を 俯瞰して課題検知‧提案を実施 成果: テストにかかる⼯数 33 %短縮 リリース速度を維持しつつ不確実性を解消 © 2025 LIFULL Co., Ltd. 14

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成果にはつながった。 でもたまたまじゃない? 15 © LIFULL Co., Ltd. 本書の無断転載、複製を固く禁じます。

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる 「たまたま」を戦略に変える因数分解 ① プロダクト特性に合わせた「介⼊」の最適化 事例A(守護者)の正体 チーム変数  B向け(失敗コスト:極⼤) × ⼤規模改修(影響範囲:広)  実⾏⼒も兼ね備えたテストマネージャー  真因 現場の「壊したくない」という恐怖に対し、 テスト設計の網羅性とゲートキーパーとしての機能を提供したことが適合した © 2025 LIFULL Co., Ltd. 16

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる 「たまたま」を戦略に変える因数分解 ② プロダクト特性に合わせた「介⼊」の最適化 事例B(加速装置)の正体 チーム変数  C向け × 速度優先 × 複数施策が並列  改善‧変⾰を推進するQAアーキテクト  真因 現場の「デプロイ頻度を下げたくない」という欲求に対し、 「テスト作業効率を⾼める仕組み」を上流⼯程で仕込んだことが適合した © 2025 LIFULL Co., Ltd. 17

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる 再現性を⽣むための3本の柱 1. リスク評価 2. チーム同期 3. 動的修正 失敗コストに基づき、 共通のQA像を押し付けず、 品質意識の変化を検知し、 リソースを集中投下する プロダクトの状況に DoからEnableへ役割を 優先度を決定 QAを合わせる 移⾏させる (今後) © 2025 LIFULL Co., Ltd. 18

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる QAは「守護者」にも「加速装置」にもなれる  「深く潜る」勇気が変⾰の第⼀歩  再現性は現場の観察から⽣まれる  「横断」×「現場リード」のハイブリッド © 2025 LIFULL Co., Ltd. 19

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Thank you for your attention. 20 © LIFULL Co., Ltd. 本書の無断転載、複製を固く禁じます。

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We are Hiring! ⾃分の技術で社会をよくしたい、誰かを笑顔にしたいエンジニアの⽅、 ぜひお待ちしています! 採用情報はこちら ↑ © 2025 LIFULL Co., Ltd.

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Appendix 22 © LIFULL Co., Ltd. 本書の無断転載、複製を固く禁じます。

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横断QA組織をプロダクトに「同期」させる Appendix: 体制に合わせた関わり⽅の選択肢 パターン テスト計画 テスト設計 テスト実装 テスト実行 イメージ 1 QAE QAE QAE QAE 委託型 全部QAにおまかせ 2 QAE QAE QAE 分担 テストの上流はQAがテストを主導。 テスト実行は分担 3 QAE QAE 分担 分担 分隊型 担当者に分配 テスト実装コスト低減 テスト手順などの記述が簡易or不要に できる 4 QAE 分担 分担 分担 分隊型2 ロール別に分配 例えば仕様周りは企画さんがテスト設計 以降を進める、エンジニアは単体テスト を担当するなど © 2025 LIFULL Co., Ltd. 23