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November 03, 24
スライド概要
■ドローンやロボットを自作することを通じて制御や関連技術の生涯勉強情報を提供■工学博士■防大航空宇宙→筑波大博士■陸自→対戦車誘導弾等の装備品開発→高専教員→大学教員■ロボットランサー優勝→マイクロマウスニューテクノロジー賞受賞■指導者としてつくばチャレンジバンナム賞→飛行ロボコンマルチコプタ部門1位等々■北海道函館出身
剛体の 運動方程式② 角運動量と 慣性テンソル 剛体の運動方程式②角運動量と慣性テンソル © 2024 by Kouhei Ito is licensed under CC BY 4.0. To view a copy of this license, visit https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
剛体の角運動量と慣性テンソル 並進運動の運動方程式は速度に質量がかけられた運 動量を微分する式です。質量が大小により同じ力をか けた場合も物体の加速度の大きさが違ってくることか ら質量はものの動かしやすさ(にくさ)を表します。 角運動量を微分する回転の運動方程式には質量に相 当するものが見当たりません。実は、速度に対する質 量のように、角速度に対して慣性テンソルがあります。 剛体の角運動量を調べることで、それを明らかにし ます。
復習:質点の角運動量
質点の角運動量ベクトル 運動量 𝑑𝑚𝑽 位置ベクトル y 𝒓 𝑑𝑚𝑽 𝑑𝑚 𝒓 𝒓 × 𝑑𝑚𝑽 x 運動量のモーメント 𝒓 × 𝑑𝑚𝑽 運動量のモーメントを角運動量と呼ぶ z
剛体内の点の速度
剛体内の点の速度 𝝎で回転している 𝑝 y 𝑞 x z 𝝎= 𝑝 𝑟 𝑽 𝑞 𝑟
剛体内の点の速度 𝝎で回転している 𝑝 y 𝑹 𝑞 x z 𝝎= 𝑝 𝑟 𝑽 𝑞 𝑟
剛体内の点の速度 𝝎で回転している 𝑝 y 𝑹 𝑞 𝒓 x z 𝝎= 𝑝 𝑟 𝑽 𝑞 𝑟
剛体内の点の速度 𝝎で回転している 𝑝 y 𝑞 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体内の点の速度 𝝎で回転している 𝑝 y 𝑹 𝑞 𝒓 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体内の点の速度 慣性系(地表)から見た剛体内の点の位置 𝑹 = 𝑹0 + 𝒓 𝝎で回転している 𝑝 y 𝑹 𝑞 𝒓 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体内の点の速度 慣性系(地表)から見た剛体内の点の位置 𝑹 = 𝑹0 + 𝒓 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 慣性系(地表)から見た剛体内の点の速度𝑣 𝒗 = 𝑹ሶ = 𝑹ሶ 0 + 𝒓ሶ 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体内の点の速度 慣性系(地表)から見た剛体内の点の位置 𝑹 = 𝑹0 + 𝒓 𝝎で回転している 𝑝 y 𝑞 𝒓 慣性系(地表)から見た剛体内の点の速度𝑣 𝒗 = 𝑹ሶ = 𝑹ሶ 0 + 𝒓ሶ 𝑅ሶ 0 は剛体の重心速度なので 𝑽 = 𝑹ሶ 0 𝑟は剛体とともに回転しているので 𝒓ሶ = 𝒓ሶ 𝐵 + 𝝎 × 𝒓 𝑟は剛体内では動かないので 𝒓ሶ 𝐵 = 0 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体内の点の速度 よって、慣性系から見た剛体内の点の速度は 𝒗 = 𝑹ሶ = 𝑽 + 𝝎 × 𝒓 𝝎で回転している y 𝑹 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量
剛体の角運動量 微小部位の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 剛体の重心を座標系の原点とし、回転の中心とする 質量𝑑𝑚の微小部位の角運動量𝑑𝒉は 𝑑𝒉 = 𝒓 × 𝑑𝑚𝒗 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 微小部位の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 剛体の重心を座標系の原点とし、回転の中心とする 質量𝑑𝑚の微小部位の角運動量は𝑑𝒉は 𝑑𝒉 = 𝒓 × 𝑑𝑚𝒗 剛体全体の角運動量 𝑯 = ම 𝑑𝒉 = ම 𝒓 × 𝒗𝑑𝑚 = ම 𝒓 × (𝑽 + 𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝑽 + 𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝑽 + 𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ම(𝒓 × 𝑽)𝑑𝑚 + ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝑽 + 𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ම(𝒓 × 𝑽)𝑑𝑚 + ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ම 𝒓𝑑𝑚 × 𝑽 + ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝑽 + 𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 原点が 重心な ので = ම(𝒓 × 𝑽)𝑑𝑚 + ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ම 𝒓𝑑𝑚 × 𝑽 + ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝒊 𝝎×𝒓= 𝑝 𝑥 𝒋 𝑞 𝑦 𝒌 𝑟 𝑧 = 𝑞𝑧 − 𝑟𝑦 𝒊 + 𝑟𝑥 − 𝑝𝑧 𝒋 + 𝑝𝑦 − 𝑞𝑥 𝒌 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 𝝎で回転している 剛体全体の角運動量 y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝒊 𝑥 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) = 𝑞𝑧 − 𝑟𝑦 𝒋 𝑦 𝑟𝑥 − 𝑝𝑧 𝒌 𝑧 𝑝𝑦 − 𝑞𝑥 = 𝑦 𝑝𝑦 − 𝑞𝑥 − 𝑧(𝑟𝑥 − 𝑝𝑧) 𝒊 + 𝑧 𝑞𝑧 − 𝑟𝑦 − 𝑥(𝑝𝑦 − 𝑞𝑥) 𝒋 + 𝑥 𝑟𝑥 − 𝑝𝑧 − 𝑦(𝑞𝑧 − 𝑟𝑦) 𝒌 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 𝝎で回転している 剛体全体の角運動量 y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) = 𝑦 𝑝𝑦 − 𝑞𝑥 − 𝑧(𝑟𝑥 − 𝑝𝑧) 𝒊 + 𝑧 𝑞𝑧 − 𝑟𝑦 − 𝑥(𝑝𝑦 − 𝑞𝑥) 𝒋 + 𝑥 𝑟𝑥 − 𝑝𝑧 − 𝑦(𝑞𝑧 − 𝑟𝑦) 𝒌 2 2 = 𝑝𝑦 − 𝑞𝑥𝑦 − 𝑟𝑥𝑧 + 𝑝𝑧 𝒊 + 𝑞𝑧 2 − 𝑟𝑦𝑧 − 𝑝𝑥𝑦 + 𝑞𝑥 2 𝒋 + 𝑟𝑥 2 − 𝑝𝑥𝑧 − 𝑞𝑦𝑧 + 𝑟𝑦 2 𝒌 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) = 𝑝𝑦 2 − 𝑞𝑥𝑦 − 𝑟𝑥𝑧 + 𝑝𝑧 2 𝒊 + 𝑞𝑧 2 − 𝑟𝑦𝑧 − 𝑝𝑥𝑦 + 𝑞𝑥 2 𝒋 + 𝑟𝑥 2 − 𝑝𝑥𝑧 − 𝑞𝑦𝑧 + 𝑟𝑦 2 𝒌 2 2 = (𝑦 + 𝑧 )𝑝 − 𝑥𝑦𝑞 − 𝑥𝑧𝑟 𝒊 + −𝑥𝑦𝑝 + (𝑧 2 + 𝑥 2 )𝑞 − 𝑦𝑧𝑟 𝒋 + −𝑥𝑧𝑝 − 𝑦𝑧𝑞 + (𝑥 2 + 𝑦 2 )𝑟 𝒌 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ම (𝑦 2 + 𝑧 2 )𝑝 − 𝑥𝑦𝑞 − 𝑥𝑧𝑟 𝑑𝑚 𝒊 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 + ම −𝑥𝑦𝑝 + (𝑧 2 + 𝑥 2 )𝑞 − 𝑦𝑧𝑟 𝑑𝑚 𝒋 + ම −𝑥𝑧𝑝 − 𝑦𝑧𝑞 + (𝑥 2 + 𝑦 2 )𝑟 𝑑𝑚 𝒌 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 𝝎で回転している 剛体全体の角運動量 y 𝑞 𝒗 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ම (𝑦 2 + 𝑧 2 )𝑝 − 𝑥𝑦𝑞 − 𝑥𝑧𝑟 𝑑𝑚 𝒊 𝑹 𝑝 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 + ම −𝑥𝑦𝑝 + (𝑧 2 + 𝑥 2 )𝑞 − 𝑦𝑧𝑟 𝑑𝑚 𝒋 + ම −𝑥𝑧𝑝 − 𝑦𝑧𝑞 + (𝑥 2 + 𝑦 2 )𝑟 𝑑𝑚 𝒌 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ℎ 𝑥 𝒊 + ℎ𝑦 𝒋 + ℎ𝑧 𝒌 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ℎ 𝑥 𝒊 + ℎ𝑦 𝒋 + ℎ𝑧 𝒌 ここで ℎ𝑥 = ම (𝑦 2 + 𝑧 2 )𝑝 − 𝑥𝑦𝑞 − 𝑥𝑧𝑟 𝑑𝑚 ℎ𝑦 = ම −𝑥𝑦𝑝 + (𝑧 2 + 𝑥 2 )𝑞 − 𝑦𝑧𝑟 𝑑𝑚 ℎ𝑧 = ම −𝑥𝑧𝑝 − 𝑦𝑧𝑞 + (𝑥 2 + 𝑦 2 )𝑟 𝑑𝑚 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
慣性テンソル
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ℎ 𝑥 𝒊 + ℎ𝑦 𝒋 + ℎ𝑧 𝒌 ここで ℎ𝑥 = ම (𝑦 2 + 𝑧 2 )𝑝 − 𝑥𝑦𝑞 − 𝑥𝑧𝑟 𝑑𝑚 ℎ𝑦 = ම −𝑥𝑦𝑝 + (𝑧 2 + 𝑥 2 )𝑞 − 𝑦𝑧𝑟 𝑑𝑚 ℎ𝑧 = ම −𝑥𝑧𝑝 − 𝑦𝑧𝑞 + (𝑥 2 + 𝑦 2 )𝑟 𝑑𝑚 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ℎ 𝑥 𝒊 + ℎ𝑦 𝒋 + ℎ𝑧 𝒌 ここで ℎ𝑥 = ම 𝑦 2 + 𝑧 2 𝑑𝑚 𝑝 − ම 𝑥𝑦𝑑𝑚 𝑞 − ම 𝑥𝑧𝑑𝑚 𝑟 ℎ𝑦 = − ම 𝑥𝑦𝑑𝑚 𝑝 + ම 𝑧 2 + 𝑥 2 𝑑𝑚 𝑞 − ම 𝑦𝑧𝑑𝑚 𝑟 ℎ𝑧 = − ම 𝑥𝑧𝑑𝑚 𝑝 − ම 𝑦𝑧𝑑𝑚 𝑞 + ම 𝑥 2 + 𝑦 2 𝑑𝑚 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ℎ 𝑥 𝒊 + ℎ𝑦 𝒋 + ℎ𝑧 𝒌 ここで ℎ𝑥 = ම 𝑦 2 + 𝑧 2 𝑑𝑚 𝑝 − ම 𝑥𝑦𝑑𝑚 𝑞 − ම 𝑥𝑧𝑑𝑚 𝑟 ℎ𝑦 = − ම 𝑥𝑦𝑑𝑚 𝑝 + ම 𝑧 2 + 𝑥 2 𝑑𝑚 𝑞 − ම 𝑦𝑧𝑑𝑚 𝑟 ℎ𝑧 = − ම 𝑥𝑧𝑑𝑚 𝑝 − ම 𝑦𝑧𝑑𝑚 𝑞 + ම 𝑥 2 + 𝑦 2 𝑑𝑚 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ℎ 𝑥 𝒊 + ℎ𝑦 𝒋 + ℎ𝑧 𝒌 ここで ℎ𝑥 = 𝐼𝑥𝑥 𝑝 + 𝐼𝑥𝑦 𝑞 + 𝐼𝑥𝑧 𝑟 ℎ𝑦 = 𝐼𝑦𝑥 𝑝 + 𝐼𝑦𝑦 𝑞 + 𝐼𝑦𝑧 𝑟 ℎ𝑧 = 𝐼𝑧𝑥 𝑝 + 𝐼𝑧𝑦 𝑞 + 𝐼𝑧𝑧 𝑟 𝑹 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ℎ 𝑥 𝒊 + ℎ𝑦 𝒋 + ℎ𝑧 𝒌 𝑹 ここで 𝐼𝑥𝑥 ℎ𝑥 ℎ𝑦 = 𝐼𝑦𝑥 𝐼𝑧𝑥 ℎ𝑧 𝐼𝑥𝑦 𝐼𝑦𝑦 𝐼𝑧𝑦 𝐼𝑥𝑧 𝐼𝑦𝑧 𝐼𝑧𝑧 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝑝 𝑞 𝑟 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 = ℎ 𝑥 𝒊 + ℎ𝑦 𝒋 + ℎ𝑧 𝒌 𝑹 ここで 𝐼𝑥𝑥 ℎ𝑥 ℎ𝑦 = 𝐼𝑦𝑥 𝐼𝑧𝑥 ℎ𝑧 𝐼𝑥𝑦 𝐼𝑦𝑦 𝐼𝑧𝑦 𝐼𝑥𝑧 𝐼𝑦𝑧 𝐼𝑧𝑧 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝑝 𝑞 𝑟 𝐼𝑥𝑥 , 𝐼𝑦𝑦 , 𝐼𝑧𝑧 : 慣性モーメント 𝐼𝑥𝑦 , 𝐼𝑥𝑧 , 𝐼𝑦𝑥 , 𝐼𝑦𝑧 , 𝐼𝑧𝑥 , 𝐼𝑧𝑦 : 慣性乗積 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
剛体の角運動量 剛体全体の角運動量 𝝎で回転している y 𝑞 𝒗 𝑝 𝒓 𝑯 = ම 𝒓 × (𝝎 × 𝒓) 𝑑𝑚 𝑹 = ℎ𝑥 𝒊 + ℎ𝑦 𝒋 + ℎ𝑧 𝒌 𝐼𝑥𝑥 ℎ𝑥 ℎ𝑦 = 𝐼𝑦𝑥 𝐼𝑧𝑥 ℎ𝑧 𝐼𝑥𝑦 𝐼𝑦𝑦 𝐼𝑧𝑦 𝐼𝑥𝑧 𝐼𝑦𝑧 𝐼𝑧𝑧 慣性テンソル 𝑝 𝑞 = 𝑰𝝎 𝑟 x z 𝑟 𝑽 𝑹0 𝝎= 𝑝 𝑞 𝑟
復習:剛体の運動方程式 並進運動 𝑑(𝑚𝑽) = Σ𝑭 𝑑𝑡 回転運動 𝑑𝑯 = Σ𝑴 𝑑𝑡 剛体の運動方程式とは、運動量 あるいは角運動量の時間微分が 力の総和あるいはモーメントの 総和に等しいという事実を表し ている。
復習:回転する座標系とベクトル 単位ベクトルを用いたベクトルの表記 z 𝑨 = 𝐴𝑥 𝒊 + 𝐴𝑦 𝒋+ 𝐴𝑧 𝒌 𝐴𝑧 𝑟 𝒌 𝑨 𝑝 x 𝐴𝑥 座標系の回転角速度を表すベクトル 𝒊 𝒋𝑞 𝝎 = 𝑝𝒊 + 𝑞𝒋 + 𝑟𝒌 𝐴𝑦 y
復習:ベクトルの微分成分表示 ベクトルの微分 z 𝑑𝑨 𝑑𝑨 = +𝝎×𝑨 𝑑𝑡 𝑑𝑡 𝐵 𝐴𝑧 𝑟 𝒌 𝑨 𝑝 x 𝐴𝑥 𝒊 𝒋𝑞 𝑑𝑨 𝑑𝐴𝑥 𝑑𝐴𝑥 𝑑𝐴𝑥 = 𝒊 + 𝒋 + 𝒌 ここで 𝑑𝑡 𝐵 𝑑𝑡 𝑑𝑡 𝑑𝑡 = Aሶ 𝑥 𝒊 + Aሶ 𝑦 𝒋 + Aሶ 𝑧 𝒌 𝐴𝑦 y ベクトルの微分の成分表示 𝐴ሶ 𝑥 + 𝑞𝐴𝑧 − 𝑟𝐴𝑦 𝑑𝑨 = 𝐴ሶ 𝑦 + 𝑟𝐴𝑥 − 𝑝𝐴𝑧 𝑑𝑡 𝐴ሶ 𝑧 + 𝑝𝐴𝑦 − 𝑞𝐴𝑥
課題1 慣性テンソル (1)すべての慣性モーメントとその式を 記述しなさい (2)すべての慣性乗積とその式を記述しなさい
課題2 回転運動の運動方程式の展開 回転運動の運動方程式の左辺を展開し成分表示し なさい。 解答例(解答の一部⋯を埋めなさい) 𝐼𝑥𝑥 𝑝ሶ + 𝐼𝑥𝑦 𝑞ሶ + 𝐼𝑥𝑧 𝑟ሶ + 𝐼𝑧𝑥 𝑝𝑞 + 𝐼𝑧𝑧 − 𝐼𝑦𝑦 𝑞𝑟 − 𝐼𝑦𝑥 𝑟𝑝 + ⋯ 𝑑𝑯 = ⋯ 𝑑𝑡 ⋯