アジャイル建築への道 - BIM・XR・AIで切り拓く建築DXへの挑戦 -

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October 27, 25

スライド概要

2025/10/24に実施されたHololab Conference 2025のセッションスライドです。

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ホロラボです Unityを使用したHoloLensのアプリ開発を中心にしています。 最近では建設業でのBIMデータ、製造業でのCAD データ、空間の3Dスキャン(点群データやメッシュデータ)も扱っています。 物理世界とデジタル世界をどのように連携するか。ということを日々考えています。

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

アジャイル建築への道 - BIM・XR・AIで切り拓く建築DXへの挑戦 2025/10/24 株式会社ホロラボ 及部 敬雄

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及部 敬雄 株式会社ホロラボ 執行役員/アジャイル開発部部長 AGILE-MONSTER.COM アジャイルコーチ ■お仕事 • 経営チーム • 建築ドメインのお仕事中心に受託開発やコンサルティング • BIM、Web、UnrealEngine、業務システム、BI、生成AI ■キャリア • 楽天 → デンソー → ホロラボ(現職) • 2回のチーム転職 2

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過去の登壇 Hololab Conference2023 Link Link Hololab Conference2024 Link Link Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved Hololab Tech Showcase 2024 Link Link 3

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ホロラボにおける建設関連のサービスや事例 自社サービス 顧客開発事例 mixpace 株式会社大林組 大成建設株式会社 torinome 西松建設株式会社 株式会社日建設計 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 4

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建築のライフサイクルとホロラボの関わり 今ある空間 設計する 施工する Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 使う・運用する 5

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建築のライフサイクルとホロラボの関わり 今ある空間 設計する 施工する 使う・運用する Reality Capture torinome Whitemodel R2-BIM holonica Bizcle 今ある空間をモデル化 都市空間のデジタルツイン Apple Vision Pro x 白模型 データとしてのBIM活用 MR施工管理アプリ 空間レイアウト作成システム Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 6

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建築の取り組みを通して • ホロラボでは建築のライフサイクル全体を対象に、BIM・XR・AIといった技術 を活用し、多様な建築DXの取り組みを行ってきた • 建築DXは「2024年問題」をはじめとする社会課題の解決への挑戦であり、 日本のインフラを支える重要な取り組みである • ゼネコン、設計事務所、施設維持管理、オフィス家具メーカー、施主など、 それぞれの立ち位置で真剣に課題解決に取り組んでいる Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 7

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一方で、建築DXの難しさを感じる場面も多い • 国交省がBIM活用を推進している一方で、現場レベルではBIM活用がうまく 進まない • 建築のライフサイクルごとに部署や会社が変わるため、分断が発生しがち • データがフェーズを越えて流れていかないので、個別最適に留まってしまいがち • 紙文化やITリテラシーの差が、デジタル化のハードルになりやすい • PoC(Proof of Concept 概念検証)は形になるが、実用化や現場定着にまで なかなかたどり着かない Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 8

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©2024 HoloLab Inc. All Rights Reserved. 9

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今日のお話 私たちホロラボは建築会社ではありません。 しかし、BIM・XR・AIといった技術を軸に、建築の現場と共に課題解決に取り組 んできました。 その中で、建築のライフサイクルの内側と外側の見てきた立場だからこそ、個別 最適ではなく、全体最適の視点から考えやすいと感じています。 私たちは、単にPoCをつくるだけの開発会社ではなく、ともに課題と向き合う「共 創パートナー」でありたいと考えています。 建築のライフサイクルをどのようにつなぎ、新たな価値を生み出すか。 その未来を、皆様と共に創造したいと思います。 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 10

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「建築」は進化し得るのか?

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アジェンダ • 建築の現状と課題 • ソフトウェア開発、そしてアジャイル開発 • 他業種からの示唆:自動車開発もアジャイルへ • アジャイル建築への道 • メッセージ Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 12

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アジェンダ • 建築の現状と課題 • ソフトウェア開発、そしてアジャイル開発 • 他業種からの示唆:自動車開発もアジャイルへ • アジャイル建築への道 • メッセージ Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 13

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建築のライフサイクル 企画 設計 施工 維持管理 図2-1 業務区分(ステージ) 「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第2版)」 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 14

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建築のライフサイクル 企画 設計 施工 維持管理 図2-1 業務区分(ステージ) 「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第2版)」 設計BIM 不連続 施工BIM 不連続 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 維持管理BIM 15

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建築のライフサイクル 企画 設計 施工 建設会社にとっての 建物の価値 維持管理 施主にとっての 引 建物の価値 き 渡 図2-1 業務区分(ステージ) し 「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第2版)」 設計BIM 不連続 施工BIM 不連続 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 維持管理BIM 16

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建築における構造的課題 • 企画→設計→施工→維持管理のバケツリレーになりがち • フェーズが変わるときに責任範囲もデータも途切れる • 建物を使う視点でのフィードバックが建物を建てるフェーズに反映されにくい 仕事の進め方になってしまっている • 建物視点で考えると、建物を建てるまでの時間よりも建物を使う時間のほうが 圧倒的に長い Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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建築のライフサイクル 維持管理・運用 建物を建てる時間 建物を使う時間 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 18

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ISO19650 • ISO 19650とは、建築・土木等の資産に関して、 BIMを活用してライフサイクル全体で情報を管理する国際標準のこと 文書番号 文書名 内容 ISO 19650-1 第1部:概念・原則 基礎となるBIM活用の概念・原則 ISO 19650-2 第2部:実施段階の情報管理 実施段階(設計・施工)段階における情報管理 ISO 19650-3 第3部:運用段階の情報管理 運用段階(維持管理)における情報管理 ISO 19650-4 第4部:情報交換 個別の情報交換手順のあり方とレビュー基準 ISO 19650-5 第5部:情報管理に対するセキュリティ的アプローチ BIMデータのセキュリティ要件 ISO 19650-6 第6部:安全衛生に関する情報 ※現在整備中 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 19

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ISO19650 • EIR(Employer’s Information Requirements 発注者情報要件)と BEP(BIM Execution Plan BIM実行計画)によって、 契約時にBIMを含む情報納品計画が取り交わされる EIRによって発注時点で 「BIMを活用してなにをどのように管理し、 いつ何を得たいのか」を要求として文書化 発注者(施主) 発注者(施主)のEIRを実現するために、 「いつどのようにモデルをつくり、管理し、 引き継ぐのか」という実行計画(BEP)を立てる Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 受注者 20

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海外ではライフサイクル型BIMが前提となり始めている • 海外では、ISO 19650やEIR/BEPに準拠した要件化の動きが進んでいる • 国によって義務化・標準化・奨励・本格運用など温度感は違うが、 全体的にライフサイクル型BIMが前提となる方向に動いている • 大阪・関西万博では、EIRを導入した調達ルールが採用され話題に パビリオン等の設計・建設に係るガイドライン、会場全体施工ルール https://www.expo2025.or.jp/association/maintenance/guidelines-typea/ Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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なぜ日本ではライフサイクル型BIMが進まないのか 海外 日本 契約構造 EIR/BEPを契約条件に含め、 情報連携責任を明確化 フェーズごとに契約が分断し、 責任範囲とデータが途切れる 発注者(施主)の立場 発注者(施主)が情報の最終所有者として、 運用で使えるBIMを要求 発注者(施主)は設計・施工を委託し、 納品=終了 業界構造 設計・施工・維持管理をつなぐ 共通データ環境(CDE)を整備 設計・施工・維持管理が 企業別サイロでデータ分断 標準化・法制度 政府調達でBIM要件を義務化 (UK・EU・SG・HK) ガイドラインは推奨止まり 法的拘束なし BIMの位置づけ EIRで「目的」を定義 ライフサイクル全体でBIMを活用 「とりあえずBIMを使ってみよう」PoC型 フェーズごとに別BIM 文化・マインドセット 「建築は継続的に進化するサービス」 「建築は建てて終わる成果物」 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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建築業の現状と課題まとめ 建築DXの本質的な課題は「構造」にある • 日本では、契約・責任・データがフェーズごとに分断されるため、 「建築は建てて終わる成果物」になってしまいやすい • 建物は建てる時間より建物を使う時間のほうが圧倒的に長いにも関わらず、 建物を使う視点でのフィードバックが反映させにくい構造になっている • 海外ではEIR/BEPを通じてライフサイクル型BIMが前提になりつつある • 日本も海外に追随していく方向性ではあるが、文化や構造の問題で なかなか進まない • BIM活用や建築DXは、「技術」よりも「構造と文化」の影響が強い Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジェンダ • 建築の現状と課題 • ソフトウェア開発、そしてアジャイル開発 • 他業種からの示唆:自動車開発もアジャイルへ • アジャイル建築への道 • メッセージ Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 24

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ソフトウェア開発は建築から影響を受けている • ソフトウェア開発では「アーキテクチャ」や「上流工程・下流工程」など、 建築に由来する概念が多く使用されている • 1970年代の建築家クリストファー・アレグザンダー氏の「パタン・ランゲージ」 は、ソフトウェア設計や組織設計に大きな影響を与えている • ソフトウェア開発も構造を設計する点において、建築の考え方を継承している Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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ソフトウェアも“計画駆動型”という構造を抱えていた • 要件定義→設計→開発→テスト→リリース • フェーズごとに担当者が別れていてバケツリレーで仕事が進んでいく • リリースするまでとリリースした後で分断 • リリースされてからはじめてユーザーフィードバックを受ける • ウォーターフォールモデル 要件定義 設計 開発 テスト リリース Royce's waterfall model Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル開発が生まれた背景 • 1970年代頃にウォーターフォールモデルが生まれる • ソフトウェアに求められる要求が年々複雑で変化が大きくなる中で、 計画駆動型の仕事の進め方ではうまくいかない状況が増えてきた • 2001年にスノーバードに、世界各地で軽量ソフトウェア開発手法において名 声のある人が集められた • 集められた人たちが共通して大切だと思っていることをまとめたものがアジャイ ルソフトウェア開発宣言 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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The New New Development Game (1986) • Type A NASAのウォーターフォール型 • 要求、分析、設計、実装、試験と順番に次の工程の部署に引き渡される • Type B 富士ゼロックスのサシミ型 • 前工程と後工程が同席する • Type C ホンダのスクラム型 • 一時は全行程が同席する アジャイル開発プラクティスの 代表である「スクラム」は ここから名前がとられた Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル開発が大事にしていること • 「考える人」と「つくる人」を分断しない • バケツリレーで仕事を進めるのではなくチーム全員で協力して仕事を進める • 動くソフトウェアをつくり続け、定期的にユーザーからフィードバックを受ける • 変化を歓迎する • 予測主義(計画駆動)ではなく経験主義で仕事を進める • 経験から学び、計画を更新し続ける Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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パタン・ランゲージが与えた影響 • “繰り返し現れる問題に対して再利用可能な解を共有する”という思想が、 アジャイル開発プラクティス代表格のXP(Extreme Programming)や Scrumに継承されている • 「デザインパターン」「組織パターン」など ソフトウェア界隈の友人が運営している「アレグザンダー勉強会」 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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建築への問いかけ • ソフトウェア開発もかつて計画駆動型の仕事の進め方に限界を感じていた • そこから抜け出すために変化に適応する構造へと転換しようとしている • 建築はどうだろうか • 「建てて終わりの建築から、進化し続ける建築へ」変化できるのだろうか Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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でも物理的に建物をつくるには時間がかかるんですよ そこがソフトウェア開発とは違うので無理なんですよ

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アジェンダ • 建築の現状と課題 • ソフトウェア開発、そしてアジャイル開発 • 他業種からの示唆:自動車開発もアジャイルへ • アジャイル建築への道 • メッセージ Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 36

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自動車産業も “作って終わる” 構造だった • 以前の自動車産業は典型的な計画駆動型だった • 設計→試作→量産→販売 • 新車開発期間はおおよそ5〜7年 • 顧客からのフィードバックは次モデル以降にしか反映されない 開発に何年かかる?自動車の新車開発の流れを解説 | 橋本総研.com https://hasimoto-soken.com/archives/11551 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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TESLAが示した構造転換 – “進化し続ける自動車” • TESLAは自動車製造においてアジャイル開発を実現している • 製造中のフィードバックループ • ギガファクトリーによって設計と量産を同時進行で最適化可能に • ライン構成・物流・組立工程をデジタルツインでシミュレーション • 販売後のフィードバックループ • 走行中のリアルタイムデータを収集・分析し、 次のアップデートに反映するサイクルがまわっている • OTA(Over the Air)によって継続更新 https://wisdom.nec.com/ja/series/orita/20 211129 01/index.html • 製造中も納車後も進化し続ける自動車 https://www.slideshare.net/slideshow/2024-3479/272142364 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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構造の中で変えるのではなく、構造から変える • 自動車を小さなモジュールに分割し、それぞれ独立して開発することで、 並行作業を可能にし、開発期間を短縮する • モジュールチームはソフトウェアとハードウェアの混成チームで、設計・開発・テ スト・リリースを独立して実行できる • すべての組み立てが終わってまとめてテストをしてからリリースするのではなく、 モジュールごとにテストをしてリリースすることができる • 組織構造から仕事の進め方を構成するのでは なく、独立するモジュールチームが機能する 組織構造を構成する https://www.youtube.com/watch?v=EWH6oguCeQE Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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作って終わりから、進化し続ける自動車へ 従来型 TESLA型 収益構造 車両販売 車両販売 ソフトウェア・データ・サービスによる継続収益 組織構造 開発部門と量産部門が分離 引き渡し型の縦割り構造 開発・製造・ソフトウェアが統合 量産しながら改善するフィードバック一体構造 データ構造 販売後に顧客データは収集されない 次期開発で限定的に反映される 実車からリアルタイムデータを収集・分析し、 ハードウェア及びソフトウェアの改善に活用 製品価値 完成・納車時点が価値提供のピーク 完成・納車後も価値が上がる構造 (OTAアップデート) スピード感 数年単位でモデルチェンジ ハード更新は同モデルが継続的に更新 ソフトウェア更新は週〜月単位でOTA配信 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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Point of SalesからPoint of Useへ Point of Sales Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved Point of Use

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他業種からの示唆:自動車開発もアジャイルへ • 建築業と同様に、自動車産業も物理的なもの(自動車)を生み出す産業であり、 これまで計画駆動型で生産してきた • TESLAは効果的な自動車製造に必要な構造をつくることで、自動車製造とい う分野においてもアジャイル開発を実現した • 建築業においてもアジャイル開発を実現する道はあるのではないだろうか • 今はできていないかもしれないが、だからこそ取り組む価値があるのでは? Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジェンダ • 建築の現状と課題 • ソフトウェア開発、そしてアジャイル開発 • 他業種からの示唆:自動車開発もアジャイルへ • アジャイル建築への道 • メッセージ Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 44

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アジャイル建築コンセプトムービー https://www.youtube.com/watch?v=XoGnCoDhH9U Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル建築のサイクル バックログ スプリント プランニング プロダクト(BIM) Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved スプリントレビュー

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アジャイル建築のサイクル バックログ スプリント プランニング プロダクト(BIM) Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved スプリントレビュー

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チーム • フェーズをまたいでチームは一つ • それぞれの観点でチームに貢献する • 全員でプロダクト(BIMそして建物)を育てていく • 全員でユーザーフィードバックを受け、価値を創っていく Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル建築のサイクル バックログ スプリント プランニング プロダクト(BIM) Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved スプリントレビュー

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バックログ • プロダクトの要件リスト • 優先順に並んでいて、基本的に上から順番に対応をしていく • プロジェクトを進めながら常に最新に保つ Autodesk Docs | Issues Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル建築のサイクル バックログ スプリント プランニング プロダクト(BIM) Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved スプリントレビュー

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スプリントプランニング • スプリント(決められたタイムボックス)の最初に計画をする • バックログからそのスプリントに取り掛かるアイテムを選択する • 実行計画を立てる Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル建築のサイクル バックログ スプリント プランニング プロダクト(BIM) Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved スプリントレビュー

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仕事を進める • スプリントプランニングで立てた計画のもとそれぞれ仕事を進める • 設計・施工など、それぞれに仕事がアサインされる • チームで全員で協力してプロダクト(BIM)を更新していく Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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生成AIによるRevit支援「Revit Operator」 • 生成AIにより、自然言語で操作ができるRevitプラグイン • Revit操作に慣れていない人でもRevitを操作したり、操作の支援を受けることができる • 今回のデモのユースケース • Autodesk DocsのIssuesの中から今から取り掛かるIssueの情報を取り出し、 モデルのどこに反映したら良いのか支援を受ける モデルの位置を変えたり プロパティを変更したり 操作を行う 自然言語で レスポンス プロンプトを 入力 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル建築のサイクル バックログ スプリント プランニング プロダクト(BIM) Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved スプリントレビュー

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プロダクトとしてのBIM • BIM = プロダクト • 3Dモデルとして体験ができるのでユーザーフィードバックを受けることができる • BIM(プロダクト)にプロジェクトの最新情報を集める • BIMを中心にさまざまなシステムやデータソースと接続する 設計 積算 施工 什器 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル建築のサイクル バックログ スプリント プランニング プロダクト(BIM) Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved スプリントレビュー

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スプリントレビュー • ステークホルダー(施主)同席でプロダクトのレビューをする • フィードバックを受け取る場 • プロダクトの方向性を更新する Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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建築レビューとXR • BIM x XRを活用することで、施主(ユーザー)に体験してもらえる • 建物を使う視点でのフィードバックを建物を立てるフェーズに反映させる • BIMモデルをベースにiPadやXRデバイスを使って体験できる mixpace Whitemodel Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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3D空間レイアウトシステム「Bizcle」 • リアルな使うイメージを引き出すためには、空間も含めてデモを行うとよい • BizcleではRevitデータや平面図(PDF)を下敷きに什器3Dモデルを配置す ることで 空間レイアウトを体験することが可能 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル建築のサイクル バックログ スプリント プランニング プロダクト(BIM) Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved スプリントレビュー

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スプリント • スプリント(一定周期のタイムボックス)を繰り返して仕事を進めていく • スプリントの中に、スプリントプランニング・スプリントレビューなどのイベントが含 まれる • サイクルを繰り返していくことで、フィードバックを取り入れ変化に適応していく • 学習をためていくことで、プロダクトとチームを育てていく Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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アジャイル建築のサイクル バックログ スプリント プランニング プロダクト(BIM) Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved スプリントレビュー

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アジャイル建築とは • 「建てる」と「使う」を近づける • フェーズで分けずに1つのチームで仕事を進める • プロダクトとしてのBIMを中心に起き、ユーザーからフィードバックを得ながら 建築を進化し続ける仕組み • 予測主義(計画駆動)ではなく経験主義で仕事を進める • 建てて終わりの建築から、進化し続ける建築へ Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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建築のライフサイクル 企画 設計 施工 建設会社にとっての 建物の価値 維持管理 施主にとっての 引 建物の価値 き 渡 図2-1 業務区分(ステージ) し 「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第2版)」 設計BIM 不連続 施工BIM 不連続 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 維持管理BIM 67

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アジェンダ • 建築の現状と課題 • ソフトウェア開発、そしてアジャイル開発 • 他業種からの示唆:自動車開発もアジャイルへ • アジャイル建築への道 • メッセージ Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved 68

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建築は進化し得るのか?

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建築も他業種同様に変化を求められていく • 日本の現状 • 環境への配慮 • 既存の建物を有効活用していくニーズの高まり • この状況の中でとうやって建築の価値を高めていくのか • 「建物を建てる」と「建物を使う」を近づけていく • Architecture as a Service(サービスとしての建築)という未来 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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Point of SalesからPoint of Useへ Point of Sales Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved Point of Use

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やるんだよ • 技術的に必要な要素はだいたい揃っている • XR、AI、クラウド、デバイス、マシンスペック・・・ • 建築DXの本質的な課題は技術ではなく「構造」 • 大事なことはただできることをやるのではなく、何を目指して取り組むのか • ここにいる皆さんのように、既存の仕事の境目を越えて仕事をしようとする人た ちの取り組みが明日の構造変革を生む • 他業種から学べることは意外と多い Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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ホロラボの立ち位置 私たちホロラボは建築会社ではありません。 しかし、BIM・XR・AIといった技術を軸に、建築の現場と共に課題解決に取り組 んできました。 その中で、建築のライフサイクルの内側と外側の見てきた立場だからこそ、個別 最適ではなく、全体最適の視点から考えやすいと感じています。 私たちは、単にPoCをつくるだけの開発会社ではなく、ともに課題と向き合う「共 創パートナー」でありたいと考えています。 建築のライフサイクルをどのようにつなぎ、新たな価値を生み出すか。 その未来を、皆様と共に創造したいと思います。 Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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ホロラボの立ち位置 • さまざまなニーズに対応できる技術チームがいます • BIMモデルを活用したい • XRデバイスで◯◯をしたい • AIを活用して効率化したい • 社内にあるデータを活用するシステムを構築したい • 社内クラウドにシステムを構築したい • PoCだってもちろんやります • PoCの先にある実用化に向けて伴走します • 皆さんの向き合ってる課題解決に共に立ち向かうパートナーになります • お気軽にご相談ください!! • https://hololab.co.jp/#contact Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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建築ミニミートアップ • 2025年4月にホロラボオフィスでネットワーキングパーティーを実施 • 建築業界の皆さまを集めたネットワーキングパーティー • 建築業向けの展示やデモ • 第二回もやりたいと思っているので、 ご興味ある方はお近くのスタッフに名刺とご興味がある旨をお伝え下さい! Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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Copyright© HoloLab Inc. All rights reserved

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