GA4とBigQueryにおけるユーザー数差異の解剖学

>100 Views

March 28, 26

スライド概要

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

ダウンロード

関連スライド

各ページのテキスト
1.

GA4とBigQueryにおけるユーザー数差異の解剖学 データパイプラインの断層と、User-IDによる統合アーキテクチャの構築

2.

乖離する2つの「真実」 GA4 標準レポート BigQuery エクスポート 一般的な現象: GA4のユーザー数 < BigQueryのユーザー数 同じデータソースでありながら、Google シグナルのデータを利用したGA4レポートでは、 BigQueryエクスポートデータよりもユーザー数が少なく算出されるのが一般的です。

3.

GA4内部の重複除去メカニズム: 「3つのブラウザ、1人のユーザー」 Input Process Output ブラウザ A Google シグナル 同一Googleアカウントへの ログインを検知 GA4: 1人のユー ザーとして認識 ブラウザ B ブラウザ C それぞれ異なるセッション プラットフォームやデバイスをまたいだユーザーの重複除去。 これがGA4の標準レポートにおける強力な統合力となります。

4.

BigQueryの死角: 輸出されないシグナルデータ Input Process Output ブラウザ A Google シグナル user_pseudo_id (A) user_pseudo_id (B) user_pseudo_id (C) ブラウザ B ブラウザ C それぞれ異なるセッション BigQueryエクスポートでは Google シグナルの情報は利用不可 3つの異なるIDが そのまま記録される シグナルデータがエクスポートされないため、BigQuery側では重複除去 が行われず、結果としてユーザー数が多くカウントされます。

5.

システム・リアリティ: GA4 vs BigQuery GA4 標準レポート BigQuery エクスポート 重複除去の基準 Google シグナル(有効 時) user_pseudo_id Google シグナルデータの 利用 可能(統合される) 不可(利用できない) 算出されるユーザー数 相対的に少なくなる 相対的に多くなる システム間の仕様の断絶が、根本的な数値差異を生み出しています。

6.

統合アーキテクチャの構築: 2段階の重複除去アプローチ Web/App Raw Traffic User-ID (実装推奨) BigQuery ログインしていない セッション Google シグナル GA4 BigQuery user_idに基づく重複除去が最初に 行われます。ログイン中のユーザー はBigQueryでも自動的に計算に使 用され、両システムで一致します。 user_idを持たないセッションが 対象。重複除去の基準はGoogleシ グナルのままとなり、GA4標準レポー トでのみ適用されます。 差異を極限まで軽減するためには、GA4プロパティでの「User-ID実装」と 「Google シグナルの有効化」の併用が不可欠です。

7.

注意すべき死角: 標準レポートにおける「しきい値」の適用 BigQueryの生データ エクスポートデータには しきい値は適用されない が、対象情報の多くは そもそも利用不可。 GA4 標準レポート しきい値 (Thresholding) 標準レポートサーフェスでは、 プライバシー保護のための「し きい値」が適用され、一部のデー タが除外される場合があります。 しかし、このしきい値の適用対 象となり得る情報の多くは、そも そもBigQueryエクスポートデー タでは利用できないことが一般 的です。 一部のデータが返されない (しきい値による制限)。

8.

最適化されたデータ基盤の完成 1. User-ID 両システムを貫く絶対的な「真の識別子」 2. Google シグナル GA4 UIにおける高度な「クロスデバイス補完」 3. BigQuery 制限(しきい値)のない完全な「生のデータレイク」 これらを組み合わせることで、分析の目的に応じた「単一の真実(Single Source of Truth)」と、 プラットフォームの特性を最大限に活かしたハイブリッドなデータ分析が可能になります。